外階段に手すりは必要?高齢者の安全を守る住まいの考え方

はじめに|外の階段で「ヒヤッと」したことありませんか?

高齢の親やご自身の暮らしの中で、こんな場面はありませんか?

  • 玄関の段差で足を踏み外しそうになった
  • 雨の日、タイルの階段が滑って危なかった
  • 外から帰ってきたとき、手すりがないとバランスを崩しそうになる

これらはすべて、外階段に「手すりがあれば防げたかもしれない」転倒リスクです。
とくに高齢者にとっては、転倒による骨折が生活を大きく変えてしまう原因になります。


高齢者にとって「階段」はリスクの宝庫

高齢になると、こんな変化が起こります:

  • 足を上げることが大変になる
  • バランス感覚が落ちてつまずきやすくなる
  • 階段の段差を“段差”として認識しづらくなる(視力・感覚の低下)

特に玄関まわりの外階段は…

  • 雨や霜で滑りやすくなる
  • 照明が暗いと段差が見えづらくなる
  • 買い物袋や杖を持ちながらの昇降になる

など、条件が重なると一気に「危険な場所」に早変わりします。


それでも設置に踏み切れない理由とは?

実際に高齢の方とお話していると、こんな声をよく耳にします:

  • 「まだ大丈夫だから…」
  • 「家に工事を入れるのは気が重い」
  • 「業者に相談するのも面倒で…」

しかし、本当に困ってからでは遅いことが多いのです。
一度転倒してしまうと、外に出ることそのものが不安になり、活動量が落ちてしまう負の連鎖が始まります。


家族が気づいてあげたい「手すり設置のサイン」

こんな行動や言葉が出てきたら、手すり設置を考えるサインです:

  • 階段を上り下りする時に、壁や柱に手をついている
  • 「最近、外に出るのがおっくうになった」と言う
  • 段差でつまづく、よろける場面が増えた
  • 階段の昇り降りが大変そう

本人が気づかない・言い出さないことが多いため、周囲が小さな変化に気づくことが大切です。


手すり設置は“生活を守る投資”

手すりを設置することは、高齢者の行動を「制限する」ことではなく、むしろ安心して動けるようにするための環境整備です。

しかも、場合によっては介護保険の「住宅改修制度」を使って費用の一部をカバーすることも可能です(※別記事で解説予定)。


これからの記事で紹介すること

このあと、次のようなシーン別の記事で詳しく紹介していきます:

  • 玄関ポーチに設置する手すりの選び方
  • 短い階段でも転ぶ?簡易設置タイプの手すりとは
  • 長い階段や屋外での手すり設置は業者とどう連携するか
  • 住宅改修制度の使い方・申請の流れ
  • DIYでできる?自分で設置するときの注意点

まとめ|「まだ大丈夫」より「今がちょうどいい」

外階段の手すりは、「転ばぬ先の杖」ならぬ、「転ばぬ先の手すり」。
本人の動きがスムーズな今だからこそ、設置のタイミングとして最適です。

今後の記事では、シーン別に具体的な事例や商品も交えて紹介していきます。
大切な家族の安全を守る第一歩として、ぜひ一度外階段を見直してみませんか?

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