布団よりベッド?高齢の親に今こそ伝えたい寝具の選び方|転倒・関節の負担を減らすには

はじめに

「親はまだ元気だから大丈夫」と思っていても、いざケガをしてからでは遅いことも。
実は多くの高齢者が「布団生活を続けたまま関節を痛めたり、転倒してしまったり」しています。
今回は、布団よりもベッド生活が勧められる理由と、今すぐ変えられる工夫について解説します。


なぜ布団が高齢者にとって負担になるのか?

昔ながらの和室に布団を敷いて寝るという生活スタイルは、実は高齢者にとって多くのリスクを伴います。

  • 起き上がる・立ち上がる動作が大変
    床に近い位置での立ち座りは、膝や股関節への負担が大きくなります。特に関節痛や筋力低下があると、朝の起き上がりがつらくなります。
  • 転倒のリスクが高い
    寝起きのふらつきや布団の端につまずくことで、夜間の転倒事故が起こりやすくなります。
  • 介護が必要になったとき対応しづらい
    布団生活は、介護する側の負担も大きくなります。立ち上がらせる・体を支える動作が難しくなります。

ケガをしてからでは遅い!“今”が変えどきの理由

「まだ動けるから大丈夫」はとても危険なサインです。
動けるうちにベッドに慣れておくことで、万が一の時にも安心して使える環境が整います。

また、年齢とともに柔軟性や筋力が低下していくため、変化への対応力も下がっていきます
つまり、「元気なうち」こそが寝具を変えるチャンスなのです。


ベッド生活のメリットとは?

  • 高さがちょうどよく、立ち上がりやすい
    膝・股関節の曲げ伸ばしが最小限で済みます。
  • 周囲が整理しやすく、安全性が高い
    ベッドの下に不要な物がたまらず、転倒リスクが下がります
  • 福祉用具との相性がいい
    手すり・ベッド柵・昇降機能など、後々のサポートも導入しやすくなります。

「布団→ベッド」に移行するときのポイント

  • いきなり変えず、昼寝用にベッドを試すのも◎
    急な変化が不安な方には「昼寝だけベッドからスタート」するのもオススメ。
  • 低すぎない・高すぎない高さを選ぶ
    ベッドの高さは膝頭と同じくらいが理想的。無理なく立ち上がれる高さを選びましょう。
  • 安全面の整備も忘れずに
    ベッド横の手すり・マットの滑り止めなども検討して、安全な環境に。

まとめ

「今は大丈夫」でも、その布団生活はいつまで続けられるでしょうか?
将来の安心のために、“布団からベッドへ”の切り替えは大切な一歩です。
親が元気なうちにこそ、家族で話し合ってみてくださいね。

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