寝室は安全のカギ!高齢者の安心な眠りを支える「整備のコツ」

高齢者の“眠る場所”は安全ですか?

年齢を重ねると、夜間のトイレや寝返りの際に転倒するリスクが高まります。
とくに寝室は、暗さ・狭さ・物の多さなどが重なりやすく、思わぬ事故が起きがちです。

「ただ寝るだけの部屋だから」と油断せず、安全な寝室づくりを始めてみませんか?


危険を減らすためにできる寝室整備のポイント

  1. ベッドの高さを見直す
     → ベッドが高すぎて足が届かない、低すぎて立ち上がるのが大変…という声はとても多いです。
     **膝が約90度に曲がる高さ(40~45cm前後)**を目安に、無理なく立ち座りできる高さを探しましょう。
     また、布団派の方は「立ち上がり補助手すり」を設置するのもおすすめです。
  2. 床には何も置かない
     → スリッパを脱ぎっぱなしにしていたり、読んだ本や新聞をそのまま床に置いていたり…ということはありませんか?
     コード類や延長タップ、電気毛布のコードも要注意です。
     「つまずくものは一切床に置かない」が大原則です。
  3. 足元マットや滑り止めを活用
     → フローリングは意外と滑りやすく、布団から立ち上がるときに足がずるっと滑る事故もあります。
     滑り止め付きのマット、クッション性のあるカーペットで足裏センサーを補う環境を整えましょう。
  4. 夜間照明を設置する
     → 夜中にトイレに起きるとき、真っ暗な中で手探りで歩くのは非常に危険です。
     人感センサー付きのライトや、足元を照らすLEDバーを設置するだけでも、安心感が違います。
     電池式・USB充電式なら、工事不要で設置も簡単です。
  5. 手の届く位置に必要な物を置く
     → ベッドサイドにメガネ・ティッシュ・水・スマホやベルがあるだけで、無理に立ち上がる必要がなくなります。
     転倒リスクを減らすためにも、「立ち上がる回数を減らす配置」がカギです。
     収納ボックスの上など、高さの合う台を活用すると便利です。

家族にできる3つのサポート

  1. 環境チェックを一緒に行う
     → 「ちょっと座ってみて」「この高さどう?」と声をかけながら確認を。
     本人が気づいていない小さな不便や危険にも、家族の目なら気づけます。
  2. モノを減らす提案をする
     → いきなり「捨てて」と言うと反発されることも。
     「一時的に避けてみよう」「この季節じゃないから、しまっておこうか」など、“保留”の提案が効果的です。
  3. 使いやすい道具の選定を手伝う
     → 「ベッド手すりってこんなのあるよ」「このライト、電池式で簡単だよ」など、選ぶ楽しさを共有することが大切。
     カタログやネット通販で一緒に見ながら選ぶと、導入のハードルも下がります。

安心できる寝室が、健やかな眠りを生み出す

寝室は、1日の疲れを癒す場所。だからこそ、安心して使えることが健康の基盤になります。

ご高齢の親が「何も問題ないよ」と言っていても、
環境を見直すことで、「前よりよく眠れるようになった」「安心感がある」と笑顔になることも多いです。

今できる整備から、ぜひ始めてみてください。

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