夜中にトイレに行くとき、転びそうになった経験はありませんか?
高齢になると、夜中にトイレに起きる回数が増えてきます。
でもそのとき、暗くてつまずいたり、ふらついて転倒してしまうリスクがあるのです。
実際、夜間の転倒は「骨折」や「寝たきり」のきっかけになることも多いため、事前の工夫がとても大切です。
ここでは、寝室でできる簡単な3つの工夫を紹介します。
ご自身はもちろん、離れて暮らすご両親の安全対策にも役立ててください。
① 床を照らすやさしい灯りを設置する
夜中に足元が見えないと、不安定な足取りになります。
天井の明かりをつけると目が覚めてしまうので、床に近い位置にほんのり照らす照明を設置するのがおすすめです。
- コンセントに差し込むタイプのフットライト
- 人感センサー付きのLEDライト(廊下・ベッド横に)
- 電池式の足元ライト(停電時にも使えて安心)
光があるだけで、空間の広がりがわかりやすくなり、ふらつきやつまずきが減ります。
② すぐ起きられるように寝具まわりを整える
布団からの立ち上がりは、高齢者にとって大きな負担です。
特に膝や腰に痛みがある方は、スムーズに立てずにバランスを崩しやすくなります。
- マットレスやベッドの高さを調整
→ 立ち上がりやすい高さ(座ったとき膝が直角)が理想です。 - 近くに掴まれる手すりや椅子を置く
→ 急な立ち上がりのサポートになります。 - 床には滑りやすいマットを敷かない
→ 特に布団生活の場合は周囲の整理整頓も大事です。
③ 枕元にすぐ使えるライトを置く
起きてすぐ明かりをつけられるかどうかが、転倒予防に直結します。
以下のような「手元に届くライト」を活用しましょう。
- タッチ式のLEDライト
→ 手で触れるだけで点灯。夜中に探す手間がありません。 - 調光付きの常夜灯(コンセント型・USB型)
→ まぶしすぎず、やさしい光で安心。 - コードレスのマグネットライトやクリップライト
→ ベッドフレームや棚に手軽に設置できます。
「手を伸ばせばすぐに灯りがつく」
この安心感が、夜間の移動時にとても役立ちます。
今すぐできる小さな工夫が、将来の転倒を防ぎます
転倒を防ぐために何か特別な設備が必要なわけではありません。
灯りの位置・寝具の工夫・手元の明かりだけでも、夜中の安全度はぐっと高まります。
ご家族の寝室をちょっと見直して、
「今すぐできる転倒予防」、ぜひ始めてみてください。
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