増えすぎた靴、玄関の“危険ゾーン”になっていませんか?
「いつか履くかも」「まだ使えるし」――
気づけば玄関や靴箱に靴がぎっしり。
実はこれ、高齢者のご家庭ではよくある光景です。
現場でもよく見かけるのが、
- 玄関に10足以上置かれたまま
- 靴箱に収まりきらず段ボールで保管
- サンダルやスリッパが散らばっている
- 雨の日用・昔のお出かけ靴・思い出の靴などが多数
こうした状態が、転倒やつまずき、靴の履き間違いによる事故の原因になることもあるのです。
なぜ靴を捨てられない?高齢者に多い理由
高齢者が靴をなかなか処分できない背景には、こんな心理があります。
- 「まだ履けるからもったいない」
- 「思い出があるから捨てたくない」
- 「そのうち使うかもしれない」
- 「昔買った高価な靴だから」
気持ちはとてもよくわかります。
しかし、実際に履いているのは数足だけという方がほとんどです。
靴が多いことの“リスク”とは?
履かない靴が玄関に増えすぎると、
以下のような安全上の問題が出てきます。
- 足元が見えづらくなり、つまずく
- 履く靴を間違えて不安定な歩行に
- しゃがんで探すときに転びやすい
- 湿気やカビによる衛生面の問題
整理されていない靴は、「事故のもと」になる可能性が高いのです。
玄関の靴を安全に整理するためのコツ
無理に全部処分する必要はありません。
まずは以下のように分けて考えるのがポイントです。
分類 | 対応策 |
---|---|
日常的に使う靴 | すぐ手に届く場所へ |
滅多に使わない靴 | 収納ボックスやクローゼットへ移動 |
サイズが合わない・劣化した靴 | 思い切って処分検討を |
便利な整理アイテムでスッキリ整頓
散らばる靴を整理するには、ちょっとしたアイテムの活用が効果的です。
- 省スペースなシューズホルダー
- 引き出し式の靴収納ボックス
- キャスター付きの靴収納ワゴン
- 防湿・脱臭シート付きの靴箱用アイテム
これらを使えば、“捨てずに整理”して安全性と見た目のスッキリされることも大切です。
リンク
「整理する=安全を守る」という視点を
靴の整理は単なる片付けではなく、
**玄関を安心して使える場所にする“ケアのひとつ”**です。
ご本人が捨てたくない靴があるなら、
「これは思い出ボックスにしよう」といった形で分けるのもおすすめです。
無理に捨てるよりも、“分けて収納”する工夫の方が長く続きます。
まとめ|玄関スッキリで、心も足元も軽くなる
靴を減らすことは、心が痛むこともあるかもしれません。
けれど、足元が整うだけで毎日の外出がぐんと楽になります。
そして何より、転倒やケガを防ぐために大切な一歩になります。
「まだ使える」からこそ、「安全に使えるように整える」こと。
そんな視点で、ご家族と一緒に少しずつ整理してみてはいかがでしょうか?
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