高齢者が靴を脱ぐときによく行う「かかとを踏んで脱ぐ」動作は、実は転倒リスクのある習慣かもしれません。安定した脱ぎ方やサポートアイテムを具体例と共に紹介します。
無意識にやっている「かかと踏み脱ぎ」、実は危険?
「かかとを踏んで靴を脱ぐ」——高齢者に限らず、多くの方がやっている動作ですが、年齢を重ねてバランス力や筋力が低下した方にとっては、転倒のきっかけになりかねません。
実際に現場でよくあるケース:
- 少し浮いた段差の玄関で、右足のかかとを左足で踏んで脱ごうとした瞬間、体が前に傾きふらつく
- 片足立ちで靴を脱ごうとして、よろめいて壁に手をついたが間に合わずしりもち
- 滑りやすい玄関マットの上で靴を脱ぎ、足をとられてしまう
「否定」ではなく「より安全に脱ぐ工夫」が大事
実際には「かかとを踏んで脱ぐ」こと自体が悪いわけではありません。
大切なのは、その動作を“安全に行える環境”を整えることです。
✅ 安全に靴を脱ぐための3つの工夫
① 支えを確保する:脱ぎ履き動作には「つかまれる場所」が必要
玄関に安定した支柱や手すりを設置すると、ふらつきがあっても体を支えられます。
👉 例えば、しっかり固定されていて段差にも対応できる手すりはこちら:
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重さ約27kgと頑丈で、片手での昇降や靴の着脱時にもしっかり支えになります。
② 靴の種類を見直す:スリッポンタイプでかかとを踏まずに脱げる
実は、足を通すだけで履けて、かがまずに脱げる靴が増えています。
高齢の方にプレゼントして喜ばれる靴として人気なのがこちら👇
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ストレッチ素材とクッション性に優れた設計で、玄関での脱ぎ履きがとてもスムーズになります。
ここ数年、高齢者の方の着用率も上がっている印象です。
③ 玄関に座れるスペースを確保する
腰を下ろして靴を脱げば、バランスを崩すリスクがぐっと減ります。
折りたたみ式のスツールや、小型ベンチなどを玄関に設置するだけでも十分効果的です。
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まとめ|脱ぎ方ひとつで、安全性は大きく変わる
- 「かかと踏み脱ぎ」は安定性が下がる可能性あり
- 否定せず、より安全な方法に「自然に誘導」するのがポイント
- 手すり・スリッポン靴・座れる環境の3つが安全性アップのカギ
家族の転倒が気になってきたら、
まずは毎日の“靴の脱ぎ方”から見直してみませんか?
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