高齢者の熱中症を防ぐために|体感に頼らず“見える化”とエアコン活用を

高齢者の熱中症は「気づかないうちに進行する」のが怖いところ。暑さに鈍くなっていても、体は確実に水分を失い続けます。エアコンや温度の“見える化”を活用して、大切な命を守りましょう。

高齢者の熱中症、実は「気づかないうちに」起きています

高齢者の方と接するなかで、夏場に最も気になるのが熱中症のリスクです。
特に危険なのは、「暑い」と感じにくくなっていても体は確実に水分を失っているという点。

現場でリハビリに関わっていると、熱中症で入院された方が、数値上の回復だけで早めに退院になるケースをよく見かけます。
しかし実際には、入院前よりも明らかに体力・歩行能力が落ちていることも多く、家族の方から「退院後、弱っているように見える」と相談を受けることが少なくありません。

なぜ、熱中症は「重くなりがち」なのか?

熱中症は、ただの脱水ではありません。
気づかずに進行し、体が対応できないレベルまで一気に崩れてしまうのが特徴です。
そのため、本人が「大丈夫」と言っていても、実はすでにリスクが進行している…ということも。

また、病院としても長期入院を避ける流れがあるため、体力が十分戻らないうちに退院となることが多いのも現実です。
こうした背景からも、「熱中症はなったら終わり」くらいの気持ちで、そもそもかからないようにすることが最優先です。

暑さへの“鈍さ”は、加齢による自然な変化

高齢になると、体温を調節する感覚や反応が鈍くなります。
そのため、本人は「暑くないよ」と言っていても、室温は30℃を超えているということも珍しくありません。

実際、私が担当していた高齢の入院患者さんも、「暑くない」と言いながら汗をかいていたり、すでに熱中症の兆候が出ていた…というケースが何度もありました。

だからこそ、感覚ではなく“見える化”による対策が重要になります。

家族ができる、具体的な熱中症対策3選

  1. 室温・湿度の“見える化”をする
     → デジタル温湿度計を1つ置くだけでも、客観的な判断材料になります。
    リビングにはしっかりとしたものを、トイレ・キッチンなどには簡易的なものをおいて目につくようにするのもオススメです。
  2. エアコンは遠慮せず使う
     → 電気代を気にしてエアコンを使わずにいると、命に関わります。28℃前後での設定を推奨。
  3. 水分はこまめに“習慣”として摂ってもらう
     → 暑さを感じていなくても、体からは常に水分が出ています。高齢者でも水分喪失は進むため、「のどが渇く前に飲む」ことがポイントです。

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高齢の家族の見守りにも活用できる温湿度計として、私が特におすすめしたいのがこちら:

SWITCHBOT 温湿度計

この商品の魅力は以下の点です:

  • 数字が大きく見やすい
     高齢者でもパッと確認できるシンプルな画面表示。
  • 湿度も一緒に測れる
     湿度の高い日は体感以上に暑さがこもりやすく、脱水リスクも上がります。
  • スマホ連携も可能(オプション機器要)
     離れて暮らす家族がスマホで温湿度の状況を確認でき、万が一の異変にも気づきやすくなります。
  • コンパクトで場所を取らない
     リビングや寝室、トイレなどにさっと設置可能です。リビングにはこれでトイレなどにはもっと安価なものでも良いかもしれません。

まとめ|熱中症を「感覚」で判断しない暮らしへ

高齢の方の熱中症は、本人の自覚がないまま進行するため、気づいた時にはかなり重くなっていることがあります。
そして、一度倒れてしまえば、回復には時間がかかり、元の生活レベルに戻るのが難しくなることも。

だからこそ、「なってからでは遅い」という意識で、感覚ではなく、見える数値と習慣で対策する暮らしを意識していきましょう。
大切な家族の健康を守るために、今すぐできる小さな工夫から始めてみてください。

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