料理は好きなのに、股関節の痛みでキッチンに立てない…
「料理は趣味なのに、股関節や腰がつらくて立ち続けられない」
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
私がデイサービスで勤務していたときにも、大腿骨骨折の既往がある利用者さんが同じように悩んでいました。
料理は好きなのに、10分も立つと股関節に痛みが出てしまい、キッチンに立つのが億劫になっていたのです。
キッチンに「休憩用の椅子」を導入してみた
その方におすすめしたのが、キッチンに置ける休憩用の椅子でした。
「料理中に少し座って休める場所を作る」ただそれだけで、痛みの負担が大きく変わります。
実際に導入してみると、
- 痛みが出ても途中で座れるので、最後まで料理ができる
- 立ちっぱなしの負担が減り、股関節の痛みが和らぐ
- 「また料理をしたい」という気持ちが戻ってきた
と、大きな変化が見られました。
キッチン椅子を選ぶときのポイント
「椅子なら何でもいい」というわけではありません。
実際に使いやすい椅子には、いくつか条件があります。
1. 座面の高さ
調理台に合う高さかどうかが大切です。
高すぎると調理しづらく、低すぎると立ち上がるときに股関節へ負担がかかります。
2. 折りたたみできるか
キッチンが狭い場合、使わないときにしまえる折りたたみ椅子が便利です。
3. 脚の安定性
タイヤ付きは動いてしまう危険があるため、高齢者や股関節に不安がある方には固定タイプの脚をおすすめします。
4. クッション性
長めに座る場合、座面にクッションがあると疲れにくいです。
実際にあったケース
私が勤務していたデイサービスでのことです。
ある利用者さんは料理が好きで、調理自体はできるのですが、時間が経つにつれて股関節の痛みが強くなるという悩みを抱えていました。
もともとご自宅にも椅子はありましたが、
- 座面が低すぎて立ち上がるのが億劫になる
- サイズが大きく、キッチンから離れた場所に置かざるを得ない
という問題がありました。
そこでおすすめしたのが、折りたたみ式で座面が少し高めのスツールです。
- 調理台の高さに合っていて、立ち上がりやすい
- キッチンに置けるサイズ感で、休憩までの動線が短い
- 使わないときは折りたためるので邪魔にならない
この工夫によって、「痛みが出たらすぐに休憩できる」環境が整い、また料理を楽しめるようになったのです。
ケース別おすすめの椅子
椅子を選ぶときは、環境や体の状態に合わせることが大切です。
ケース別おすすめの椅子
🪑 キッチンが狭い方 → 折りたたみスツール
省スペースで使えて、使わないときは片付けやすいタイプ。
少し背が高いほうが立ち上がりはしやすので、少し休む想定であれば少し高めのがおすすめです。
使わないときはサッと片付けられるので、調理スペースを圧迫しません。
🪑 痛みが強く休憩時間が長い方 → 座面がクッション付きの椅子
クッション🪑 痛みが強く休憩時間が長い方 → 座面がクッション付きの椅子股関節や腰の痛みが強い方は、座面にクッションがあるタイプが安心です。
硬い椅子だと長時間座ると余計に負担になりますが、クッション付きなら疲れにくく快適に休憩できます。
🪑 安全を最優先したい方 → 四脚固定で安定感のあるタイプ
高齢の方やバランスに不安がある方には、四脚で安定感のある椅子が適しています。
タイヤ付きやぐらつきやすいタイプは避け、しっかり固定される椅子を選ぶと安心です。
🪑 出し入れを頻繁にしたい方 → 軽量で持ち運びやすい椅子
キッチンがあまり広くない場合は、折りたたみ式のスツールがおすすめです。
使わないときはサッと片付けられるので、調理スペースを圧迫しません。👉
まとめ
股関節や腰の痛みで料理を諦めてしまうのは、とても残念なことです。
ですが、キッチンに椅子を置くだけの工夫で、また趣味を楽しめるようになることがあります。
同じように「料理をしたいけれど体がつらい」と感じている方は、まずは自分に合った椅子を試してみてください。
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