朝に体がこわばるのはなぜ?|高齢者に多い原因とは
冬になると、「朝、手足や腰がこわばって動きづらい」と感じる方が増えてきます。
特に高齢者は以下のような原因が重なって、体が固まりやすくなる傾向があります。
体温の低下による筋肉の硬直
寝ている間に体温が下がることで、筋肉や関節が固まりやすくなります。
同じ姿勢での就寝による血流の低下
一晩中同じ姿勢でいると、血流が悪くなり、朝は動き始めにくくなります。
ちょっとした豆知識
高齢になると、疲労の蓄積や重めの布団で寝る傾向があり、寝返りの回数が減るといわれています。
そのぶん一晩中ほとんど動かず、関節が固まりやすくなるのです。
実は子どもの頃に「寝相が悪い」と言われていたのは、体が自然に動きやすい証拠。
寝返りをうつことで、血流を保ち、こわばりを防ぐ役割があるんです。
このような状態で急に動き出すと、転倒や関節の痛みにもつながるため、朝の対策はとても大切です。
朝のこわばりをやわらげる3つの生活習慣
こわばりを防ぐには、体が温まりやすくなる工夫がカギです。特に以下の3つは高齢者でも簡単に取り入れられます。
① 布団の中でゆっくり手足を動かす
目が覚めたら、すぐに起き上がらず、手足をゆっくり曲げ伸ばして体を目覚めさせましょう。
② 寝室を少し暖めてから起きる(目安は18℃以上)
部屋が冷え切っていると筋肉がこわばりやすくなります。暖房タイマーや小型ヒーターの活用もおすすめです。
③ レッグウォーマーや腹巻きで“体幹の冷え”を予防
手足よりも、お腹や腰周りの冷えを防ぐことで体温維持につながります。
取り入れやすい!おすすめの冷え対策グッズ
高齢者の朝の不調をやわらげるのに役立つ、手軽なグッズを紹介します。
ゆったり着られるレッグウォーマー
足首を温めると全身の血流が良くなります。着脱しやすいものを選ぶのがポイント。
腹巻き付きのあったかインナー
お腹周りを温めることで体幹から冷えを防ぎます。着ぶくれしない薄手タイプも◎
布団の中で使える湯たんぽや電気毛布
寝ている間の冷えを防ぐことで、朝のこわばりを軽減します。
まとめ|冷えない工夫で“朝の不調”を防ごう
冬の朝に起きるこわばりは、「冷え」や「血流の低下」が大きな原因です。
ちょっとした生活の工夫や、グッズの活用で動きやすい朝をつくることができます。
寒い時期こそ、体を守る習慣を整えて、1日のスタートを快適にしましょう。

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