車椅子が必要になったとき、最初に驚くのは値段かもしれません。購入なら数万円。でも介護保険のレンタルなら、自己負担は月200〜700円程度が相場です。ただし、この制度には「要支援・要介護1の方は原則対象外」という大きな落とし穴があります。
結論|介護保険レンタルの料金の仕組み
| 借り方 | 月額の目安 | 条件 |
|---|---|---|
| 介護保険レンタル | 200〜700円程度(1割負担の場合) | 原則、要介護2以上 |
| 自費レンタル | 2,000〜7,000円程度 | 誰でも可 |
| 購入 | 2〜15万円(買い切り) | 誰でも可 |
介護保険レンタルは、レンタル料全体の1〜3割を自己負担する仕組みです。メンテナンスや調整、状態が変わったときの機種変更も含まれるのが、購入にはない強みです。

落とし穴|要支援1・2と要介護1は原則レンタルできません
車椅子は「軽度の方には原則不要」という扱いで、介護保険レンタルの対象は原則、要介護2以上です。ここでつまずくご家族を病院で何度も見ました。
ただし例外があります。歩行が困難になる病気や状態があるなど、必要性が認められる場合は、軽度でも「例外給付」としてレンタルできることがあります。判断は市町村とケアマネジャーを通して行うので、「うちは要介護1だから無理」と自分で結論を出さず、まずケアマネに相談してください。

レンタルまでの流れ|4ステップ
- ケアマネジャーに相談(認定がまだの方は認定申請から)
- 福祉用具の事業者が自宅を訪問し、体格と用途に合う機種を提案
- 試乗して決定、ケアプランに位置づけ
- 利用開始(以後の調整・修理は事業者が対応)

調整ひとつで食事が変わった実例
レンタル業者さんの調整で印象的だったのは、座位が崩れやすく、食事のたびに姿勢を直す介助が必要だった方のケースです。体格に合わせて機種と設定を変えただけで座位が安定し、姿勢を直す回数が目に見えて減りました。本人は食事に集中でき、家族の負担も減る。「専門家が体に合わせてくれる」というレンタルの価値は、こういう場面に表れます。
レンタルより購入が向いている3つのケース
- 認定の対象外・例外給付も難しい場合:自費レンタルとの比較になります。長く使うなら購入が安くつくことも
- 旅行や外出用のサブ機が欲しい場合:軽量・折りたたみ型は購入需要の中心です
- 体格や好みに合わせて自分専用にしたい場合
購入する場合の選び方は親に車椅子を買ってあげたい家族へ|失敗しない選び方で詳しく解説しています。レンタルか購入かの判断軸そのものは車椅子はレンタル?購入?判断ガイドをどうぞ。
認定をまだ受けていないなら
車椅子の必要性を感じている段階なら、要介護認定の申請を先に進めてください。結果まで約1か月かかります。申請の流れと最初の相談先は親の介護は何から始める?|最初の3ステップにまとめました。
よくある質問
Q. 数日だけ借りることはできますか?
介護保険レンタルは月単位が基本ですが、自費レンタルなら短期で借りられる事業者があります。旅行や法事などの一時利用なら、福祉用具の貸出をしている自治体・社会福祉協議会もあるので、一度調べてみる価値があります。
Q. 体格に合うかどうかが心配です
そこがレンタルの一番の強みです。福祉用具の専門相談員が体格と用途を見て機種を選び、座面の幅やフットサポートの高さを調整してくれます。合わなければ機種変更もできます。購入と違って「サイズ選びの失敗」がほぼ起きません。
Q. 家族が押すと重くて大変です
介助式は軽く作られていますが、坂道や砂利道では負担が大きくなります。タイヤの空気圧が減っているだけでも急に重くなるので、まず点検を。長い坂の多い地域なら、電動アシスト付きという選択肢もケアマネに相談できます。
まとめ
- 介護保険レンタルなら月数百円。メンテナンス込みが強み
- 要支援・要介護1は原則対象外。ただし例外給付があるので自己判断せずケアマネへ
- 外出用サブ機と認定対象外の方は購入も比較する

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